【よつめがみ】「四ツ目神-再会-」リリース。リメイク版は旧作を超えることができたのか?【比較レビュー】
芹澤です。
2021年2月16日の「四ツ目神-再会-」リリースから約1ヶ月半が経過しました。
私も初日に早速ダウンロードし、特別編まで含めてクリアした現在でも四ツ目神の世界観にひたるため何度もプレイしています。
もちろん結末まで全て知っているのですが、プレイするたびに奥行きのある世界に引き込まれてやみません。
素晴らしい物語を生み出してくださったSEEC様に深く感謝するとともに、個人的な視点から旧作(前作)とリメイク版を比較レビューします。
「そもそも四ツ目神(よつめがみ)ってなに?」という新規さまはこちらでご確認ください。
キャラクター(声優やスチル)
フルボイス化は大成功【〇】
真依、イミゴ、タガタ、クロ、シロ……個性豊かなキャラクターたちが「四ツ目神」を引き立てています。
その魅力は「声(フルボイス)」によって更にアップしたといっても過言ではないでしょう。
旧作においては私たちプレイヤーが脳内で想像するしかありませんでしたが、リメイク版ではすばらしい声優さんたちの声によってさらに臨場感が増しました。
主要キャラクターの中では、特に真依(河野ひよりさん)とイミゴ(川野愛実さん)はそれぞれのイメージにぴったりの声ですんなり感情移入できました。
旧作では提示された言葉から「怒ってる」「悲しんでいる」などを判断していましたが、声が入ったことでそれぞれのシーンの雰囲気が明確になりました。
たとえば。
バッドエンドでもある「だめだ、マイ」のシーン、イミゴはもっと必死に叫んでいるのかと思いましたが、諦めと絶望と恐怖を含んだような声音でしたね。
本編もいいですが特別編での真依ちゃんの迫真の演技は胸を打ちました。
スチルは好みが分かれるかも【〇】
プレイヤーとしてはイラストも大事なところ。
旧作のキレイで可愛らしいイラストが本当に好きでしたが、リメイク版では旧作に寄り添いつつも、新たに描き起こされたスチルは複数人のイラストレーターさんが携わっているせいか若干作風(キャラの描き方)が異なります。
イラストも本ゲームの魅力ですので統一してもらえれば嬉しかったなぁ、と。
ゲームシステム
アイテムの使い方【◎】
旧作はアイテムの使い方や組み合わせ方がやや分かりづらく、必要なアイテムを所持しているにもかかわらず先に進めず、攻略サイトを見る回数が多かったです。
リメイク版では画面が横になったこともあり、所持アイテムや組み合わせが簡単になっていました。
下記画面↓のようにじっくり眺めるのも楽しかったです。このお饅頭なんてリアリティがすごい。
ヒントと答え【◎】
脱出×謎解きゲームとある通り、謎を解かないことには先に進めません。
私自身、先が気になっても謎がとけずに行き詰まってしまい、他サイトの攻略などを見るうちにアプリを開くことが億劫になってしまうことが度々あります。
リメイク版では悩んだときにヒント・答えそのものを確認することができるため、四ツ目神の世界にひたったままでいられます。
ボス戦【△】
ゲーム内では2回、ボス戦があります。
旧作はバンバン伸びてくる手が本当に恐ろしく、パニックになりながらアイテムを選択しました。
落ち着いてプレイすれば問題なかったのですが、リメイク版は少し改悪されたように思います。
画面に表示されたとおりにタップ・連打をするのですが、1回目に比べて2回目のボスの難易度が異様に高い。
のちのアップデートで難易度を選べるようになりましたが、難易度低めだとキャラクターカードがとれませんし、2回目のボス戦では既に課金しているわけで、敢えて難しくする理由が思いつきませんでした。
追加要素
特別編【◎】
リメイク版の最大のウリは特別編といっても過言ではないでしょう。
真依ちゃん主人公もいいけれど、エンディングのひとつでもある逆のパターンが見たい…というプレイヤーの意向を最大限にくんでいただいたと思っています。
多くは語りませんが、これのためだけに課金して良かった。と断言できます。
旧作への引継ぎ【〇】
リメイク版ではじめて「四ツ目神」に触れた人に旧作をプレイしてもらえるよう、合言葉が発行されます。
私は旧作をすべてプレイした上でのリメイク版なので不要……かと思いきや、端末を変更していたので大変ありがたかったです。
こういった心遣いも嬉しいですね。
主題歌
オープニング【〇】
リメイク版で新たに追加された主題歌。
「匿」は「かくまう」。人に見つからないようひそかに隠して居することですね。
おそらく真依ちゃん主観の歌ですが、イミゴやタガタさんの心情にもリンクするように思います。
アプリを起動するとすぐに流れ始めるため、急いでいるとちゃんと聞けないのが難点。YouTubeで聴くことをオススメします。
YouTube → 四ツ目神「神匿」を聴きにいく
エンディング【◎】
佐々木李子さんがエンディングによって異なるバージョンを歌っています。
真依とイミゴ、二人のための歌ですね。四ツ目神を楽しんだプレイヤーならグッとくるのではないでしょうか。
ここで歌詞を引用。
『夢の続き』
作詞・作曲:佐々木李子
歌:佐々木李子×木暮晃石 (DarkestoRy)
編曲:関口晶大
さよならは 始まる合図
涙さえも風になったよ泣き出しそうな夕暮れの赤
君と並んで歩く目を背けていた鏡の奥
もう何も怖くはない一人じゃないよ
目を覚ましたんだ
寂しげな世界で探していた夢の続きはこの目で
ずっと この先も一緒に
結論。リメイク版「四ツ目神-再会-」は旧作を超えたのか?
リメイク版をプレイするにあたってまず心にとめておいて欲しいこと。
それは、課金が必須条件となること。
たとえば本編+特別編+短編集 一式で2,940円です。
無課金でクリアできてしまう旧作があって、課金はハードルが高い。それだけの価値が「四ツ目神-再会-」にあるのか。
私は「ある」と答えます。
後悔は微塵もありません。
こんなに楽しませてくれてありがとう、という気持ちだけです。
おわりに
以上、旧作とリメイク版を比較してのレビューでした。
この記事で少しでも多くの方に「四ツ目神(よつめがみ)」に興味をもっていただければ幸いです。
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