4次&受賞作発表!集英社オレンジ文庫・ノベル大賞【2021】
芹澤です。
記事更新遅くなりましたがノベル大賞の受賞作が決定しました。
http://orangebunko.shueisha.co.jp/novel-award/winners/2021year
4次選考とあわせて早速どうぞー。
【前回記事はこちら▼】
4次選考通過作
通過作は6作。
3次選考通過作は75作でしたので0.08%。
選考委員の先生方の目で厳しくチェックされる最終候補作が出そろいました。
ぜひチェックしてみてください。【公式サイトへ】
受賞作発表
大賞(正賞の楯と副賞300万円)
「シラナイカナコ」佐久間泉 改め 泉サリ
大賞者はなんと17歳の現役高校生。恐ろしい才能です。
この方は短編小説新人賞で「林ちゃん」という作品ですでに入選した実績があります。
【林ちゃんあらすじ】
中国人女性の林ちゃんと暮らしている僕。アルバイトの職場は、横浜中華街の中華料理店だ。オンラインの中国語講座の講師として彼女を知った僕が、彼女に惹かれ、連絡先を訪ねたのがはじまりだった。僕は、大きなお尻と柔らかな体の持ち主で、見たこともないほど濃い口紅を塗るリンちゃんが大好きだった。けれどもある日、彼女は僕に何も言わずに部屋から消えてしまって--!?
管理人も拝見しましたが人物描写や雰囲気作りには目を瞠るものがありましたね。
ぜひともご一読ください → 公式サイトへ
若い才能を目のあたりにすると管理人のような万年ワナビはつい「う、うらやましい…」という嫉妬に駆られてしまうものですが、そんなときは自分の胸に手を当てて考えてみてください。
自分、高校生の時なにしてた?一作でも小説書き上げてた?
……はい、嫉妬するヒマがあったら1文字でも書きましょう。解散。
準大賞(正賞の楯と副賞100万円)
「花は愛しき死者たちのために」花村はづき 改め 柳井はづき
選考委員の講評を拝見しますと、腐らない少女の遺体に惹かれる主人公の物語のようです。
管理人も以前に「死体」が登場する小説を書いたことがあります。
やや不謹慎ですが「死体」は神秘的な感じがします。
「生者」と「死者」というどうしようもない壁がありながら、肉体だけはいつまでも身近にあるのです。で、触ることもできる。でも相手は死んでいるのでどうやっても距離を縮めることが出来ない。
このなんとも言えないもどかしさをどんな言葉で呼ぶのか……、最近便利な言葉を知りました。その名も「エモい」。
エモいんです、とにかくエモいんです。とりあえず「エモい」と言っておけばなんでも解決できる気がします。
……話が脱線しました。
腐らない少女の死体がどう物語に関わってくるのか、書籍が楽しみですね。
まとめ
ほぼ半年がかりのノベル大賞もひと段落しました。
選考委員の丁寧な講評がアップされたので読んでみましたが、なかなか手厳しいですね。
正直「そんな細かいところまで見るの…」と胸が痛くなるような指摘もあります。
管理人は「とりあえず形になったから出す!」と投げやりに投稿すことが多いので(すみません)、一文字一文字に魂を込めて執筆しなくてはいけないのですね。
今回の受賞作が本になる日が楽しみです。
長らくのお付き合いありがとうございました。
それでは、