GA文庫大賞(前期)にて一次通過しました(°▽°)

2023-08-17公募,ラブコメ

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芹澤です。

毎年恒例、GA文庫大賞一次発表の時期です。

三年日記をふり返ると毎年8月15日は朝からそわそわしていたようです。

 

 

さてさて。

タイトル通り「せりざわ」名義の拙作は無事に通過しておりました。

あいうえお順で上から順番に確認したのですが、さ行からは手が震えましたね。

何十回経験しても発表の瞬間は緊張します。

 

投稿作について

今回送った「忘れていると思うけど、いまのキス、初めてじゃないから。」は高校生同士の青春ラブコメです。

ぬる氏が結構早い段階でツイートしていた感想が、ほぼ間違いなく自作だと思ってます。

 

 

以前GAに送ったラブコメ(自信作!)が容赦なく一次落ちを食らったため、今回だめだったらもう二度とラブコメは書けねぇ…と思っていたくらいです。

逆に言うと、なにがなんでも一次を通るために出来る限りのことをしたつもりです。

 

 

①タイトル

コレだ!と思うタイトルがギリギリまで決まらず、思いつく限りのタイトルをノートに書きだしては「なんか違う…」と頭を抱えていました。

最終的に作中のセリフから抜き出した「忘れていると思うけど、いまのキス、初めてじゃないから。」になりました。

ストーリーの要点は全てここに凝縮されています。

 

②明確なテーマ

創作論などを読むと「テーマを大切にしましょう」と言われます。

自分はテーマを建てるのが苦手でした。

自分自身が寄り道ばかりの人生だからでしょうか、テーマ=物語を貫く一本柱、が理解できなかったのです。雲をつかむというか、抽象的すぎてよく分からない感覚でした。

なので、今作もあらかじめテーマを建てていたわけではないですが、書くうちに「あれ、テーマって自分が書きたいことって意味かな」とおぼろげながら形を掴めたような気がして、「ハッピーエンド後のラブコメ」がテーマになりました。

 

③伏線とその回収

ぬる氏の言う「特殊設定」を活かすため、前の章に戻ったり後の章を直したりと伏線の仕込みに苦労しました。

物語の手綱を握る。これ大事。

 

➃絵になりそうなシーンを意識的に入れる

コミカライズを想定して、マンガの見開きに適しそうなシーンをいくつか用意しました。

主人公とヒロインが24時間イチャイチャするんじゃなく、人目を気にしながらこっそり手を繋いだり、汗だくになって落とし物を探したり。

根っからのマンガ人間なのでシーンをイメージしながら書くのすっごく楽しかったです。

 

➄その他、意識したこと

ツイートには書いていませんが「ある要素」を極力入れないよう意識しました。

それは、ラブコメらしからぬ重すぎる展開です。

 

途中、主人公とヒロイン達が海水浴にいくシーンがあるのですが、派手さが欲しいと思い、誰かが溺れる・沖に流されるシーンを途中まで書いたものの「重すぎるからやめよう」と消しました。
溺れているヒロインを助けたり人工呼吸を施すといった場面はインパクトがあって「絵」になりますが、生死に関わるため重すぎてラブコメの中で浮いてしまう可能性があります。

で、他の描写でストーリーを進めることにしたものの……代案が浮かばずしばらく筆が止まっていました。
いろいろ考えた末、サブヒロインが本音をさらけだして迫ってくるという「心」の動きを書くことで先に繋げました。

ここらへんの塩梅はなかなか難しいですよね。

でも自分は揺れ動く女の子の心にもスポットライトを当てたいなと思います。これは以前に別作で「それまではキャラクターでしかなかったヒロインが突然「人」に見えた」と感想をもらったことが大きいです。

自分ではそんなつもりでは書いてなかったので目から鱗というか、キャラの内面や奥行き、光と陰をキチンと書くのって大切なんだと気づかされました。

そう考えると、小説って著者の知識・経験・考えを複雑に織り交ぜた「編み物」みたいだなぁとつくづく思います。

 

 

ということで、一次通過の所感を述べました。

あとは神のみぞ知る世界。どんな結果になろうと受け入れる覚悟です。

二次通過の発表は8月31日(予定)とのこと。もうしばらく楽しみが続きます!

 

Posted by serizawa