依存症ぽい私がツイッターをやめてみたら
芹澤です。
3月31日にジャンプ恋愛小説大賞に応募しました。
間に合うかギリギリの状態でしたが滑り込みすることができました。良かったです。
投稿前は1日2時間近くTwitterをいじっていたのですが、締切を前にやめてみました。
今回はそんなお話です。
Twitterとの付き合い
小説を書くのはとても孤独な作業です。
アイデア出し・ブロット作成・執筆・推敲・投稿……複数の作業をすべて自分ひとりで完遂させなくてはいけません。
また努力しても報われないことが多く、受賞するのは1%未満。
結果が出ない無力感からワナビをやめる方も多くいます。
孤独を抱えるワナビが交流をはかる場、Twitter。
「ワナビ」「小説家希望」などと検索すれば数百、数千のユーザーがヒットします。みんな仲間を求めているのです(時には宣伝目的もあります)。
Twitterでの交流はとても楽しく、「投稿完了」とツイートすれば「お疲れさまです」「良い結果が出ますように」とエールを送ってもらえます。
たとえ落選しても「お疲れさまでした」「次こそは」と励ましてもらえる心強い仲間がいます。
しかし心強い仲間は同時にライバルでもあるのです。
同じ賞の1%未満の枠を狙って皆が作品を書いているのですから時には努力が認められて受賞するフォロワーもいます。
喜ぶべきなのに、素直に喜べない。
いいな、羨ましいな、自分も同じ賞に出していたのに…と負の感情がもたげます。
執筆中は精神が不安定
長年ワナビをやっているということは自分には才能がないことの裏返しです。
いくら綿密にブロットを組んで執筆していても、ふとした瞬間に不安が襲います。
(ヒロインが思ったよりもかわいくない)
(敵がショボい)
(書いてみたけどストーリーが面白くない)
いろんな感情に振り回されます。
悪化すると「どうせ受賞しないのに、こんなに時間をかけてバカみたい」と執筆自体をやめたくなります。
そんな時、気晴らしのつもりでTwitterを覗いてみたら、
「受賞しました」
「〇万PV達成しました」
「★ありがとうございます!」
と喜びのツイートがあふれているではないですか。
勿論悪いことではありません。
自分が必死に書いた小説に想像以上の反応があれば嬉しくてツイートするのは当然のことです。
けれど、執筆中の不安定な気持ちで目にするのは辛くてたまらない。
とても複雑な気持ちです。
Twitter、やめようかな。と思う瞬間です。
スマホ画面から非表示に
アプリのアンインストールを検討していましたが、設定画面で非表示にできることが分かりました。
使っていないアプリもまとめて非表示にして歯抜けのスマホ画面に。
最初は物足りなさを感じましたが、
「ジャンプ恋愛小説大賞に応募するまでは絶対にTwitterを見ない」
と強く心に決めて、ツイッターを眺める時間を執筆にあてることしました。
すると意外な効果が。
心に余裕ができ、集中力もアップ
Twitterをやめた直後は、最新の情報が入らないことに不安がありました。
みんなが知っているのに自分だけが知らないで損をしたり取り残されるのではないか…。
が、結果的に困ることはありませんでした。
というのも、タイムライン上を流れていく情報のほとんどは愚痴(私自身も)か、なんらかの宣伝です。
しかも見てすぐに忘れるものばかり。本当に必要な情報はほぼありません。
それに脳のリソースには限界があり、スマホを使いすぎると記憶したり思い出す機能が低下する「スマホ認知症」になってしまうそうです。
私自身、人やモノの名前が出てこないことが多くあり、Twitterで「見て・忘れる」が悪影響を及ぼしているのではないかと思うようになりました。
▶【参考サイト】スマホ認知症とは?症状と対策を解説
今回の場合は、
「執筆に集中する」
が最大の優先事項なので、ジャンプ恋愛小説大賞のホームページだけを見ていれば良かったのです。
「毎日、毎時、Twitterを見なくちゃ!」と強迫観念に駆られて意味もなく焦っていましたが、そのストレスから解放されて気が楽になりました。
小説のことだけを考えればよくなったので集中力もアップ。
1日4時間以上は触っていたスマホも、1時間未満(必要最低限のものだけ)に減りました。
投稿完了。そして
3月31日、無事に「ジャンプ恋愛小説大賞」に応募が完了しました。
Twitterにも復帰してざっとタイムラインを眺めてみたのですが、フォロワーさんの近況や本の宣伝、リツーイトされた漫画、小説の書き方指南……本当に必要な情報はひとつもありませんでした。
そしていま。
呟きたいことがあればツイートするのは以前と変わりありませんが、スマホ画面のTwitterは非表示のままです。
平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか? 睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存――最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。