ちゃんと書けていますか?公募に投稿する前に確認しておきたい、小説の「あらすじ」の書き方

エッセイ,執筆活動

芹澤です。

公募に挑戦するにあたって必ず必要になる「あらすじ」。ちゃんと書けていますか?

 

「そんなもの、原稿自体が面白ければいいんでしょ?」

 

とテキトウに書いていませんか?

じつは「あらすじ」には内容が分かるだけではない大事な役割があんです。

 

今回は、そんなお話です。

 

出版側:時短。作者の力量が分かる

出版社は忙しい

賞を開催すれば数百、数千といった小説が寄せられます。

多忙な編集者さんが短い時間で数百といった小説を捌くため、手っ取り早いのが「あらすじ」を確認することです。

 

物語の概要が分かる

「あらすじ」には応募作の内容が最初から最後まで書かれています(いるはずです)。

皆さんも書店で本を買おうか悩んだとき裏表紙に書かれた「あらすじ」を参考にしますよね。

時間をかけずに内容が理解できる上、見どころがあれば次の選考へ進める可能性がぐっと高まります

 

力量が分かる

こう例えてみましょう。

出版社は会社。応募者はその会社に入りたい就活生。

一人しかない求人枠に応募者が殺到したらどうします?

当然、履歴書や職務経歴書を見ながらふるいにかけますよね。

 

「あらすじ」は履歴書と職務経歴書を兼ね備えています。

言葉遣い、物語を客観視する能力、熟練度。わずか数千文字から読み取れるのです。

 

中身が大事。とは言いますが、

就活でスーツを着ますよね? 髪色を気にしますよね? 言葉遣いに気をつけますよね?

他者から少しでも秀でたいと思うのなら減点要素はひとつでも減らしておきたいのは当然です。

「あらすじ」で手を抜くのは就活で手を抜くことと同じです。

もちろん、それらを凌駕するだけの圧倒的な面白さがあれば別ですが。

 

応募側:自分が書いた小説の内容を把握できているか分かる

あらすじは自分が書いた小説の内容を簡潔にまとめたものです。

自分が書いた小説なのだから簡単に書けるはず……ですよね。

でもそう簡単なことではないんです。

 

自分が書いた話、把握していますか?

プロットを固めていざ書きはじめたものの、なんだか面白くない

ストーリーを変える・キャラ設定を変える・登場人物を増やす減らす・仲間が裏切るetc……自分なりに試行錯誤して物語を面白くしたのではないでしょうか。

締切が迫っているのでどうにか書き上げて〈おわり〉とつけたあと、いざあらすじを書こうと思ったら冷や汗が出てきた――なんてことありませんか?

 

思いつくままにストーリーを変えたために簡潔にまとめようとするとパニックになります。

言わば、物語に振り回された状態。

 

物語に振り回されていないか?

いま一度、原稿を読み返してください。

 

主人公の目的はちゃんと果たしましたか?

途中でキャラの言動が変わっていませんか?

重要なキャラが突然いなくなっていませんか?

回収し忘れた伏線はありませんか?

 

あらすじをすんなり書けるということは、作者として物語の隅々まで把握しているということです。

逆にすんなり書けなければ、少なからず物語に振り回されたことになります。

小説は生き物。ちゃんと手綱を握っていないと暴れ馬のように手がつけられなくなります。

 

正しいあらすじの書き方おさらい

①プロットが固まった段階であらすじ(概要)を書こう

 → これに沿って執筆するとストーリーが逸脱しない

②登場人物(キャラクター)に愛着をもとう

 → 漫画やアニメで好きになったキャラクターの言動は細かいところまで覚えているもの。自キャラを愛そう!

③原稿を何度も読み返そう

 → 前の展開を忘れなくなる

④書き終わったところでプロット段階のあらすじと比較してみよう

 → プロット段階から変更した部分があれば加筆修正しよう

⑤応募直前。あらすじの文字数を確認

 → 応募要項をチェックしよう

⑥忘れずに添付すること

 → 締切ギリギリで添付もれしたら大変。余裕を持って投稿しよう

 

それでは、ご武運をいのります。