児童書コンテストで二度目の受賞!【アルファポリス】
芹澤です。
二度目の受賞……しました!
咲間咲良名義の「転校生はおんみょうじ!」がサバイバル・ホラー児童書賞を受賞しました。
選考にあたられた編集部の皆様、応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。#アルファポリスhttps://t.co/ROneKogRaI— せりざわ@咲間咲良 (@Seriyu26) January 31, 2023
ここに至るまで本当に大変でした。
「あなたの作品が最終候補に残っています」連絡までの果てしない時間をどんな思いで過ごしたのか、ちょっと語らせてください。
神頼み
古くから、叶えたい願いがあるとき神様にお願いするのはごくごく一般的なことてす。
受験生が神前で合格祈願している光景は毎年恒例。
本コンテストの締切は12月末だったこともあり、年明け、それぞれ日にちを変えて3つの神社に行きました。
実家近くにある小さな神社、おみくじで凶を引いた善光寺、ネットで調べていてなんとなく気になった神社。
最近よく見ているYouTubeの占い師さんがこう言ってました。
半分は自分の努力。半分は運。
できる限りの努力をしたらあとは神様に「おねがーい」と任せると不思議とうまくいく……と。
その言葉を聞いたとき、なんだか妙に腑に落ちて、くだんの神様の前で「すごく頑張ったのであとは頼みますよ…」とお願いしてきました。
結果的に受賞できたので、神様も頑張って下さったのかもしれません。
宣伝してみた
ランキングがある以上、たくさんの方にみてもらわないと!…ということでTwitterやこのブログで時々宣伝させていただきました。
本音を言うと「宣伝」するのってちょっぴり恥ずかしいんです。注目されるのもそうですし、読んだ人から「つまんね」と言われるのが怖くて。
大抵の場合は殆どの人がスルーして反応されることも稀なんですけどね。
「転校生はおんみょうじ!」も多分に漏れず、いくら宣言してもPVやお気に入りはぴくりとも動きませんでした。
こればかりは仕方ありません。
ただご安心ください。
アルファポリスの選考基準は順位やPVではないんです。「転校生はおんみょうじ!」も170位でした。
もし★やPVやブクマが優先される他サイトだったら確実に一次落ちだったと思うので、ちゃんと読んでくれる編集部さんには本当に本当に感謝しています。
とにかく加筆してみた
じつは「転校生はおんみょうじ!」は過去に某児童文庫で一次落ちした作品です。
コンテスト開催にあたって「サバイバル・ホラー部門」があることを知り、急に思い出したんです。
USB内のデータを再読すると、折角物語が盛り上がってきたところで終わっていました。
力尽きたんですね。
元々5万字ほどの中編で、一章の図書館の本、二章のふわふわ、そして三章がモモクリマチの鬼、で終わりです。
どうにも味気ない。
募集要項にはこうあります。
作品分量
不問。ただし出版するには分量が足りない作品は大賞の選考で不利となります。
この何気ない一文を気にするかしないかってとても大きいと思うんです。
「不利」とまで言いきってるんですよ。編集部直々に「それなりの文字数書いてね」と親切に教えてくれているようなものです。
自分自身、小説を長く書いていると文字数の感覚もなんとなく分かってくるもので、3万字と7万字ってそもそも物語の作りからして違います。
世界観やキャラクターの性格、行動の動機、謎や問題点。
どんなに素晴らしい作品でも3万字でENDでは大幅に改稿する必要があります。
おそらく物語の根幹から作り直さなくちゃいけないはず。編集部としてはそこまで手間かけたくないよってことですね。
一般的な児童文庫は挿絵もあるので大体7万字ほど。前作「魔法が使えない女の子」は75000字ありました。
つまり5万字では心もとない。……ならば加筆するしかない!!
ということで、第三章モモクリマチの鬼をラストエピソードにし、急きょ新・第三章を加筆することにしました。
おりしも師走。仕事がめちゃくちゃ忙しく、仕事の休憩中もスマホで執筆するほどでした。周りの目なんて気にしない。たぶん誰も見てない。
努力の甲斐もあって7万字を突破。
受賞した他作品も7万字と10万字なのでこの判断はファインプレーだったのではないかと思います。
結論:相性と努力と神頼み。あと応募要項をよく読もう
結論から申し上げますと受賞のために必要なのは、相性と努力と神頼みと応募要項 です。
①相性=そのレーベルやWebサイトが求めているものが自分に合うのか。直近で同レーベルで受賞か、それに近い成績が残せているのか
②努力=割愛(作品を良くするありとあらゆる努力)
③神頼み=どの神様に自分の命運を託すのか。神様にお任せしたらあとは気楽に過ごしましょう
④応募要項をよく読もう=10万字必要と書いてあったら意地でも10万字書こう。恋愛もの募集と書いてあったらホラーじゃなく恋愛を書こう。過去に受賞した作品や選評もあわせて読むと尚よい
カクヨムやなろうは読者からの人気★が選考基準になることも多いです。
その場合は、上記の4つにプラスして人気作の研究も必要になります。
やることが多いですね…
でも一番大事なのはモチベーションを保ったまま書き続けること。だと思います。
書き続ければいつかデビューできる。デビューできなくても読者さんから思いがけない反応をもらって嬉しさでニヤニヤしてしまう。
そんな稀有な体験をさせてくれるのが小説です。
幸いにして、物語も文字も、使い続けても枯れることがありません。
日本語さえ読み書きできれば全国津々浦々、老若男女に届きます。
諦めなければいつか夢は叶う…なんて陳腐な言葉ですが、書くことをやめない限り終わりはきませんからね。
自分の最終目標はアニメ化ですが、今回の作品もサバイバル・ホラー児童書賞を受賞したものの書籍化できるのか分かりません。
前回の「魔法が使えない女の子」も眠ったままです。
でも気がつくと小説を書いている自分はほんと書くのが好きなんだなぁ、と他人事みたいに思うのでした。
それでは。
森崎花菜(もりさきはな)は、ちょっぴり人見知りで怖がりな小学五年生。
ある日、親友の友美とともに向かった公園で木の根に食べられそうになってしまう。助けてくれたのは見知らぬ少年、黒住アキト。
花菜のクラスの転校生だったアキトは赤茶色の猫・赤ニャンを従える「おんみょうじ」だという。
なりゆきでアキトとともに「鬼退治」をすることになる花菜だったが──。
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