小説家になろう:アクセスが少なくても読者はいるよ
芹澤です。こんばんは。
今回は少し深い話を。
じつは先ごろ、小説家になろうに掲載していた小説の一部を削除しました。
https://ncode.syosetu.com/n0468fr/
これといった深い理由があったわけではありません。
ネット小説大賞にも落ちたし、ポイントは頭打ち、アクセスも1日1,000程度。
「もうあまり見られてないし、第一部にくらべて第二部は評判が悪いから丸々消しちゃおー」程度の軽い気持ちでした。
しかし翌日、とあるメッセージに気づいたのです。
『途中まで読んでいたらエラーになってしまいました。続きが気になるのでアップしてもらえませんか』というものです。
あっ!と息を呑みました。
私は読み手側のことをなにも考えていなかった。
アクセス数という「数字」ばかりに目を奪われ、完結から時間が経ったいまも現在進行形で楽しみに読んでくれている人がいることを想像していなかった。
なんて独りよがりだったのだろう。
作品そのものについてもそう。
時間をかけて必死に書いた分だけ思い入れが深いのに、いつの間にか「消耗品」としか見ていなかった。
あー、なんてこと……。
再アップには少々時間がかかりそうだったので、その方にはお詫びした上で全文公開している他サイトをご案内しました。(※恣意的に他サイトに誘導しようという意図はありません)
幸いにも「そちらで見ます。がんばってください」と返事をもらえました。
今回削除した部分にかつて「きもちわるい」「イライラする」「ギブです」と辛らつな感想を寄せたのも読者さんですが、タイムラグがあろうとも最後まで読もうとしてくださった今回の方も読者さんです。
アクセス数としての「数値」も大事ですが、ひとりひとりの心に「なにか」を刻み込めるような作品を作りたいと意気込みを新たにした出来事でした。