白いひつじ
ようやく入手しました。長野まゆみさん著「白いひつじ」。
相変わらず言葉の使い方が巧いなぁ、と感心しきり。
ちょっと説明過多と思われる部分もありましたが。
小説とか書いている経験からすると、どれだけ語彙があるかで物語の幅が広がるのか痛感します。
自分で書いてて一番ネツクになるのが「~た」「~る」で文章が終わることが多いことだったんですが、
中身が面白ければ、そんなつまらないこと気にする必要ないんですね。
むしろ趣向をこらしたつもりで、中途半端な体言止めをするほうが不自然で。
本の中身ですが、主人公鳥貝と百合子がメインで、そこに鳥貝の出生が絡んでくる、という感じですが、もっともっと他の寮生たちとの絡みが欲しかった(個人的に)。
ちなみに、百合子は「凛一シリーズ」の有沢と似たタイプですね。
多飛本はどうしても「たひぼん」と読んでしまう。そして本が乱舞する様を思い浮かべてしまう。
続刊、出ればきっと買っちゃうんだろうなぁ……。
(今回、図書館ではいつまでも貸出中のため、やむなくアマゾンにて注文。在庫がなく、二週間も待って手に入れました)