コバ短、撃沈。なのに。
コバルト短編賞の結果を確認しました。
落選でした。
それなのに、いま、気持ちの上で、とてもスッキリしています。
正直、雑誌を見るまでは不安と緊張でじっとしていられなかったのですが、
結果を確認した途端、すー、と心が楽になった。
自分で云うのも情けないことですが、
先の「はるまち」然り、公の場で自分の作品を批評されるのって、死ぬほど恥ずかしいです。
良い点よりも悪いことの方が多くて、「あそこダメ、ここダメ」って往復ビンタ食らうような気持ち。
今回の作品は、投稿当時はなぜか不思議なほど自信があったので、
もしも、また最終とかに残っていたとしたら…どんだけヒドイ批評されてるんだ、と怖くなったんです。
結果を見れば、箸にも棒にも引っかからず、
単なる自意識過剰、どれだけ自分を過大評価してるんだ、って呆れてしまいますけどね。
だけど自分の本心が、「たとえ最終に残ったとしても、受賞しなくちゃ何の意味もない」のだとわかりました。
笑えますよね。
蔦屋書店で売っていた「すみっこぐらし」グッズに物凄く心惹かれている、目立たず・騒がず・地味に・凡庸に生きてきた人間が、
小説家になって書店に自分の名前の本を置きたいというんだから。
やっぱり目立ちたいんじゃん、って浅はかな本性丸見え。
それでも小説家になりたいっていうのは、やっぱり後悔したくないからで。
ほんの少しでも、爪痕を残したくて。
そんで、気がつけばこんなふうに熱く語っている自分って、やっぱりバカ真面目ですね。