就活=人生の分岐点
新卒採用の会社説明会のお手伝いに行ってきました。
私は採用担当じゃないんだけど、人手が足りないそうなので。
20社くらいが出展している説明会で、隣とはパーテーションで区切られていたわけなんですが、
両隣とも知名度の高い東京の会社でして。CMなんかも流れてて。
学生さん、椅子が足りなくて立ち見して説明を聞いていた。
それに引きかえ、長野の山の中にある当社にはあんまり学生さんが流れてこない。
しょうがない、知名度がないんだもの。
私の役目は、とにかく学生さんを呼び込むことだ、そう腹を括って、
恥ずかしさを乗り越えてとにかく学生さんを呼び込んでたら、
採用担当者から「量より質だから」とたしなめられた。
なんだとーぅ!
つまりは、やたらめったら呼び込んでもしょうがない、とのこと。
でもさでもさ、たくさんの砂の中に砂金が埋もれてることもあるじゃんか。いや、あるはずだ。
私が呼び込んだ学生さんのなかにも「とりたい人がいる」って言ってたじゃん。
なのに量より質って言われるとテンション下がるんですけど。
まぁ、そんなわけで、当社には30人くらいしか来なかったわけです。
両隣は何にも呼び込みしてないのに立ち見学生がいるっていうのに。
かつて私も就活をしていた頃があったわけで、
聞いたことのある会社の説明を「一応」聞いておこうって思う気持ちは分かります。
就活しているって体裁を一応整えておこうって気持ちも、分かります。
だからグループ行動している学生さんはたくさんいた。
それぞれ目指す業界もやりたい仕事も違うはずなのに、常に誰かと一緒に動いている。
特に、ずっと一緒にいるカップル(だと思うんだけど)が目についた。彼女さんの方はスーツじゃないこともあって、目立ってた。
で、その二人は最後、当社の隣の某有名会社さんで真剣に説明を聞いていたけれど、
二人ともよっぽど優れていないと、一緒に入社できることなんてないよ。世の中そう甘くない。
社会人になるっていうのも、大変だよね。
私も就活はじめるときは、随分戸惑いました。
これまでは、進学って言う整備された道を歩いていれば良かったに、いきなりぽいっとほっぽり出されるんだから。
そのストレスをきっかけにお酒や煙草をはじめたって言ってる人もいます。
その困難を乗り越えてやっと社会人になったと思ったら、毎日毎日ストレスに苦しめられ。
社会のシステムとは言え、人生、楽じゃないです。
……こういうこと言ってるから、母からアンタはおばんさよって言われるんだね私。