児童書コンテストで二度目の受賞!【アルファポリス】
芹澤です。
二度目の受賞……しました!
とにかく加筆してみた
じつは「転校生はおんみょうじ!」は過去に某児童文庫で一次落ちした作品です。
コンテスト開催にあたって「サバイバル・ホラー部門」があることを知り、急に思い出したんです。
USB内のデータを再読すると、折角物語が盛り上がってきたところで終わっていました。
力尽きたんですね。
元々5万字ほどの中編で、一章の図書館の本、二章のふわふわ、そして三章がモモクリマチの鬼、で終わりです。
どうにも味気ない。
募集要項にはこうあります。
作品分量
不問。ただし出版するには分量が足りない作品は大賞の選考で不利となります。
この何気ない一文を気にするかしないかってとても大きいと思うんです。
「不利」とまで言いきってるんですよ。編集部直々に「それなりの文字数書いてね」と親切に教えてくれているようなものです。
自分自身、小説を長く書いていると文字数の感覚もなんとなく分かってくるもので、3万字と7万字ってそもそも物語の作りからして違います。
世界観やキャラクターの性格、行動の動機、謎や問題点。
どんなに素晴らしい作品でも3万字でENDでは大幅に改稿する必要があります。
おそらく物語の根幹から作り直さなくちゃいけないはず。編集部としてはそこまで手間かけたくないよってことですね。
一般的な児童文庫は挿絵もあるので大体7万字ほど。前作「魔法が使えない女の子」は75000字ありました。
つまり5万字では心もとない。……ならば加筆するしかない!!
ということで、第三章モモクリマチの鬼をラストエピソードにし、急きょ新・第三章を加筆することにしました。
おりしも師走。仕事がめちゃくちゃ忙しく、仕事の休憩中もスマホで執筆するほどでした。周りの目なんて気にしない。たぶん誰も見てない。
努力の甲斐もあって7万字を突破。
受賞した他作品も7万字と10万字なのでこの判断はファインプレーだったのではないかと思います。
結論:相性と努力と神頼み。あと応募要項をよく読もう
結論から申し上げますと受賞のために必要なのは、相性と努力と神頼みと応募要項 です。
①相性=そのレーベルやWebサイトが求めているものが自分に合うのか。直近で同レーベルで受賞か、それに近い成績が残せているのか
②努力=割愛(作品を良くするありとあらゆる努力)
③神頼み=どの神様に自分の命運を託すのか。神様にお任せしたらあとは気楽に過ごしましょう
④応募要項をよく読もう=10万字必要と書いてあったら意地でも10万字書こう。恋愛もの募集と書いてあったらホラーじゃなく恋愛を書こう。過去に受賞した作品や選評もあわせて読むと尚よい
カクヨムやなろうは読者からの人気★が選考基準になることも多いです。
その場合は、上記の4つにプラスして人気作の研究も必要になります。
やることが多いですね…
でも一番大事なのはモチベーションを保ったまま書き続けること。だと思います。
書き続ければいつかデビューできる。デビューできなくても読者さんから思いがけない反応をもらって嬉しさでニヤニヤしてしまう。
そんな稀有な体験をさせてくれるのが小説です。
幸いにして、物語も文字も、使い続けても枯れることがありません。
日本語さえ読み書きできれば全国津々浦々、老若男女に届きます。
諦めなければいつか夢は叶う…なんて陳腐な言葉ですが、書くことをやめない限り終わりはきませんからね。
自分の最終目標はアニメ化ですが、今回の作品もサバイバル・ホラー児童書賞を受賞したものの書籍化できるのか分かりません。
前回の「魔法が使えない女の子」も眠ったままです。
でも気がつくと小説を書いている自分はほんと書くのが好きなんだなぁ、と他人事みたいに思うのでした。
それでは。
森崎花菜(もりさきはな)は、ちょっぴり人見知りで怖がりな小学五年生。
ある日、親友の友美とともに向かった公園で木の根に食べられそうになってしまう。助けてくれたのは見知らぬ少年、黒住アキト。
花菜のクラスの転校生だったアキトは赤茶色の猫・赤ニャンを従える「おんみょうじ」だという。
なりゆきでアキトとともに「鬼退治」をすることになる花菜だったが──。
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