予定調和
過日、コバルト・ノベル大賞の評価シートが返ってきました。
今回の作品はスポーツを主題にした青春モノっぽい小説でしたが、結果は一次落ちで、
私自身、結構、落ち込んでいました。
選評も酷評されているんだろう、とメール来たときも「ドキッ」としたのですが、
内容を読むと、案外、優しく書いてあって、ホッとしました。
(全然出来ない、面白くない、ありきたり、と散々に云われると怯えていたので)
選評を要約すると、
・雪尋(主人公)ひとりだと、ひたすら暗い話になってしまうけれど、鷺沼(先輩)の強さと明るさが良く効いていた。
・クラス対抗リレーのメンバーたちのキャラも良かった。
・雪尋のわだかまりが解けていく様子も良かった。
・予定調和な話になってしまったのが残念。
つまり、総体的にキャラが良かったけれど、話自体が予定調和になってしまった、と。
なんていうか、嬉しかったです。
全否定ではなかった。キャラが良かったと言ってもらえた。
自分の作品に、この人(選評を書いてくれた方)はちゃんと向き合って、言葉を選んでくれた。
それが嬉しかった。
にしても、これまでの選評って、「主人公」とか「ライバル」とか、
一般的な名称で書かれていることが多かったんですけど、
今回は「雪尋」とか「鷺沼」って、ちゃんとキャラの名前を書いてくれたんですよね。
書いてくれる人の性格なのかぁ。文章全体が優しい感じがしました。
「~でした」「~と思います」って、丁寧な書き方だったし。
なんにせよ。
まだ頑張っていいのだと免罪符を与えられたような気持ちで、
もうちょっと頑張ってみます。