GA文庫大賞の締切まで1週間。準備はいいかい?

2021-02-15執筆活動,賞・コンテスト

 

芹澤です。

GA文庫大賞の締切まであと1週間。改稿も大詰めになってきました。

以前の記事↓で触れたとおり、今回投稿する2作はとも改稿作となっております。

1作目:ワケありぼっちが美少女モデルに一目ぼれされる!

「ね。ちょっと耳かして」
 まだ少しざわつく教室で隣から彼女が手招きしてきた。黒瀬 凪人(なぎと)は胡乱げな目で隣を見てから、わずかに体を傾ける。
 転入生である彼女の制服は真新しく、ノリがきいて目立ったシワひとつない。その中でも特にシワの少ない胸元に意図的なシワをつけるようにぎゅむっと押しつけて「あのね……」と切り出す。
「私、あなたに一目ぼれしたみたい」
「……はっ?」
 思えばそれが彼女との奇妙な関係のはじまりだった。
 彼女――ミルクティー色の髪にターコイズの瞳を輝かせる現役高校生モデルのA――は、にこやかに微笑む。
「これからよろしくね、黒猫くん。いろいろと」
 モデルのA。またの名を炎上モデルのAlice(アリス)という。

 

カクヨムと小説家になろうで公開していますが、古い作品にも関わらず今でも継続的に読んで頂いてます。
ありがとうございます。

もちろんネットで受けたものが公募で受けるとは限りません。
この作品自体もいくつかの賞に応募しましたが結果として受賞には至っていません。

自分なりに改善的を見つけ、最後の正直のつもりで投稿するつもりです。

 

2作目:天才モブとこじらせ美少女のおためしラブコメ

 夢だと思った。
 海鳴りのような体育館で目を覚ますと熱い床に大の字で寝そべっていた。
 ……あれ? どうしておれは床に倒れ込んで天井のライトとにらめっこしているんだっけ。
 もしかしてぶっ倒れた? それは困るな。早く立ち上がって試合に戻らないと。だけど足に全然力が入らない。なんだこれ、まだ夢の中にいるのか?
「今頃になって痙攣かよ。だっせぇな」
 人影が近づいてきて、大きな手のひらが視界に入った。青いユニフォームに白く浮き上がった4の数字が見える。
「立てるか? 桶川」
「んー無理っぽい。起こしてくれ」
「ったく。子どもか」
 背中に回された腕に支えられて立ち上がると、海鳴りだと思っていたものが大歓声にすりかわって襲いかかってきた。脳みそがガンガン揺さぶられるような騒音にキーンと耳鳴りがする。
 見渡す限りの人、人、人。ちらつく横断幕。会場全体が煮えたぎるような熱気。
 あぁそうか、終わったんだ。強豪と言われながらも優勝から何年も遠ざかっていた朔丘(さくおか)中央学園中等部バスケ部が、先輩たちが成し遂げられなかった全中優勝を果たした。おれたちが勝ったんだ。
「まったく、終了間際にあんな無謀なスリー打つんなんて呆れるわ。お陰でウチは三年連続の優勝を逃したぜ。ほら、キャプテンなんだからぼーっとしてないで挨拶しろ」
 乱暴に背中を押されて先に並んでいた青いユニフォームの相手チームと向き合った。
 みんな目が赤い。声を出さずに泣いている。ありがとうございました。と言葉にしても腹に力が入らない。
 なんだか現実味がなさすぎて自分だけ熱気の渦から置いて行かれたみたいだ。
「ゆうと、よくやったぞ」
「格好良かったわよー」
「おにぃちゃんさいこー」
「おにーちゃーんすきー」
 応援席にいる両親と妹たちに手を振る。体中がピシピシ痛いけど顔だけは笑えたと思う。
 ここから見える景色を、仲間たちの喜ぶ顔を、おっかない監督のうれし涙をずっと見たいと思っていた。
 だけど気づいちまった。朔中(さくちゅう)の応援席でぽつんと空いた一席に。
 誰よりも喜んで欲しかった相手がいないことに。

 

初めて書いたスポーツものです。
バスケの経験もないのになんとも怖いもの知らず。

ラブコメとしては2作目に書いたものですが、主人公が受け身ではなく自ら体当たりする姿勢がどう評価されるのかヒヤヒヤしていました。
結果としては想像以上の評価をいただけたと思っています。良かったー。

 

締切は待ってくれない

泣いても笑っても締切まであと1週間。
ここから更にブラッシュアップして最後に錦を飾りたいと思います(意気込みだけあっても一次落ちということも多々ありますが)

同じGA文庫大賞を目指す皆さま、最後まで頑張りましょう。
コロナとインフルにはくれぐれもお気をつけて。体が資本ですからね。

 

なお上記の抜粋は現在執筆中のものです。
改稿前の本文は以下までどうぞ!

 

それでは。

【追伸】今回のキャッチ画像はCANVAで作りました。かわいいっす。