旅に出たい症候群
小説が行き詰ったり、仕事でめっちゃストレスがたまったり、あるいは暇を持て余していたりすると、
無性に旅に出掛けたくなります。
旅、というか、はっきり言って目的地はどこでもいいのです。
長時間の移動があれば、なんでも。
高速バスに揺られている三時間余り移動時間は、私にとっては至福の時間です。
ぼけー、と小説のこと考えていられるし、誰も邪魔しないし、
途中で甘い飲み物やお菓子なんかを買えば、小学校の遠足みたいで楽しいし。
あぁ、旅に出たい。
だけれども、最近仕事が忙しくて、休みがもらえそうにないんです。
年の初めくらいに、あまりにも仕事が多くて辛い、と上司に訴えたら、
仕事量を減らしてくれて(周りの人が同じ仕事をできるよう配慮してもらって)、かなり余裕もできたのですが、
いまは、仕事が降ってくるし、湧いてくる。
ストレスゲージが限界に近いです。
この連休で予定を立てれば良かったなぁ、と後悔。
ただちょっと、今日は母親の車の納車がありまして、下取りに出される古い車とのお別れをしたかったんです。
この車には、私、大変お世話になりまして。
学生の頃、部活終わりの迎え(夜の七時とか八時だったので、帰る手段がなかったんです)はいつもこの車でしたし、
家族で遠出するときも、いつもエンジンぶるぶる言わせて頑張ってくれました。
白いワゴン車で、遠くてもそれとわかる独特のエンジン音を響かせるのです。
とてもとても、思い出深い車です。
淋しい、とか、悲しい、とか、言葉で口にするのは恥ずかしいけれど、
あのエンジン音を聞けなくなるのは、やっぱり、淋しいです。
だけどもう十数年も走り続けて、きっと疲れたでしょう。
恐らく解体されてしまうのでしょうが、どうかゆっくり休んでください。
いままで、ありがとう。