新生活を前に ~ワナビを卒業します(仮)~
芹澤です。
4月1日。新年度ですね。
今日から新たな生活をはじめる方も多いかもしれませんね。
さて、Twitterで度々呟いていますが管理人は今月より大学に通うことになりました。
大学といっても通信制です。スクーリングは一切ないので大きく環境が変わるということはないのですが、ひとつ、変わることがあります。
10年ほど続けてきた執筆活動を一旦お休みします。
ここ最近、執筆へのモチベーションが保てず、書きはじめても手が止まってしまうことが多くなりました。
元々人目を気にしてしまう性格なので「この展開を批判されたらどうしよう」「キャラの悪口を書かれたらどうしよう」と読者さんの反応ばかりが気になってしまい、なかなか自分の思ったとおりに書けませんでした。
気にする必要ないのに!って頭のどこかで理解していても、妙に思いつめてしまうメンドウクサイ性分でして。
あと、「流行り」に合わせられない頑固さもあります。
異世界転生・追放・悪役令嬢・ざまぁ・溺愛……こういった要素がいまの小説に求められていると分かっていても、「他人と同じものは書きたくない」と心のどこかで拒んでいて、時流にあわせた作品を書くことができません。
それじゃあ受賞できないよな…と自分でも妙に納得します。
でも、思うんです。
たとえば「悪役令嬢」ものは世にあふれています。
それぞれにオリジナリティが加えられていますが、果たして、どれくらいの人が「だれが書いたのか」を理解しているでしょう。
作者さんの名前、覚えてますか。
例えばマンガであれば「イラスト」によって一目で個性は出ますが、小説って文章の集合体なので、よほど特殊でない限り個性は出しにくいと思うんです。
書籍化するために流行りを書くのは勿論ひとつの手ですが、でも、同じような作品なら、自分が書かなくてもいいんじゃないかって思ってしまうんです。代わりはたくさんいるんですから。
だとしたらオリジナリティを前面に出したい、少なくとも自分はそうしたい、と思っちゃうわけです。
でもそれじゃあ受賞できない。
流行りに乗りつつ、自分のオリジナリティを出す……。
その落としどころをうまく見つけられなかった。マーケティング能力が足りなかった。才能がなかった。
こういった点が自分に足りなかったのだと思います。
4月からの大学生活では、経営者目線で会計帳簿の味方や利益の出し方、マーケティングなどを勉強していく予定です。
一旦創作活動から身を引くことで見えてくるものもあると思いますし、新たな知識を得て、時流にあわせたオリジナリティの出し方を発見するかもしれません。
不安もありますが楽しみです。
まぁホントのことを言うと、
心のどこかで執筆活動に限界を感じていて、逃げ道を探していたのかも知れません。
自慢できる趣味といえばカラオケと小説の執筆くらいで、他に誇れるものが何もなかった私なので。
少しだけ肩の荷が降りました。
ただ願わくばAliceを書籍化したかったですがまたいずれかの機会に、ということで。
このブログでは引きつづき、小説のことや大学生活のことを更新していきますので暖かく見守っていただけると幸いです。
それでは。
風の強い4月1日に。せりざわでした。