ホラーは人間の業の深さを書くものだと思う
芹澤です。
このたびエブリスタにて連載していたホラー小説が完結しました。
「月と皮」あらすじ
幼い弟・拓巳(たくみ)が行方不明になった七年祭から七年。 目撃情報を頼りに久しぶりに狐塚を訪れた兄の晶(あきら)は、幼なじみであり常宿・月黙亭の跡取り息子でもある恭介と再会する。 喜びも束の間、恭介から聞かされた拓巳は「失踪した七歳当時の姿だった」という驚くべきもので……
https://estar.jp/novels/25835788
ジャンプホラー小説大賞に応募・落選したあと「いずれリメイクしたいなぁ」と思っていた作品でしたので、竹書房さまのコンテスト「最恐小説大賞」の向けて改稿させていただきました。うん、楽しかった。
これに先立ち、参加されている他の作品などもいくつか拝読させていただきましたが、結構な割合で主人公が黒幕パターンが多かったですね。
そこまでの展開で読者が感情移入しているはずの主人公が読者を裏切ると混乱や恐怖がより引き立つのでしょうか。
あと「生首」の登場も多かったですね。死んでいる代表格として異様さが際立つのかもしれません。
自作品はどちらも当てはまります(笑)
ホラーゲーム「零」なども観ましたがホラーの多くは理不尽な儀式やちょっとしたすれ違い、人間の業の深さなどがキッカケになっていることか多いです。
勿論これらはフィクションですが、人間ならば一度や二度、だれかを恨んだり憎んだりしてしまうことがありますよね。
登場人物たちに起きた悲劇のタネはだれの心の中にでもあるものなのです。
できれば、だれも恨まず、憎まず、平和な日常が過ごせたらいいのですが。
かくいう自分も毎日毎時上司にイライラを募らせていたりもしますが、今日は近所の黒猫ちゃんに「にゃあ」と挨拶したら「ニャー」とあいさつ返してくれたので幸せでした。
それでは。